不足する栄養をサプリメントで摂取
サプリメントを用いて栄養不足の改善をはかる人は増えていますが、理解しておきたい
ことがあります。
日々の食事内容では健康維持に必要な栄養が足りない時は、サプリメントの出番です。
食事の代替としてサプリメントを使うことはできませんので、まずは食事で栄養摂取を
きちんと行いましょう。
現代人の食事は、ビタミンやミネラルが不足しがちで、代表的なものは亜鉛や鉄分です。
亜鉛を摂りすぎると、吐き気やお腹の痛み、血圧の低下、黄疸といった身体トラブルが
現れます。
鉄を摂取することで赤血球数の増加や、抗酸化力の強化につながります。
肩凝りや頭痛、冷え症状、慢性疲労など、鉄分が不足すると体には色々な問題が
発生するものです。
鉄分のサプリメントに原材料として使われている鉄は、ヘム鉄か、非ヘム鉄です。
体の中へと吸収されやすいのはヘム鉄のほうですので、ヘム鉄を補給できるサプリメントを
選ぶようにしましょう。
骨をつくったり、神経の信号を伝達する機能に関係しているものがカルシウムであり、
不足すると骨がもろくなります。
サプリメントは摂りすぎても体によくありませんので、適量を摂取するように、
正しい分量を飲みましょう。
サプリメントを摂取する時は、パッケージなどに記載されている摂取量を守って、
過剰摂取を避けることが大事です。
飲み合わせを考える必要性
近年では、サプリメントを利用する人が増加しており、一人で何種類ものサプリメントを
一緒に飲んでいるという人も多くなっています。
マルチビタミンやカルシウム、プラセンタ、DHAなど色々なサプリメント商品を
組み合わせて摂取している人もいることでしょう。
多様な種類のサプリメントが販売されるようになって、いくつも同時に飲みたくなるのは
うなずけます。
サプリメントの本場であるアメリカでは、多い人では5種類ぐらいのサプリメントを
まとめて摂取している場合もあるくらいです。
飲み合わせ自体がよくないなら、色々な種類のサプリメントを一気に飲むという方法は
制限されるでしょう。
そういうことを考えると、飲み合わせ自体で問題が発生することは少ないといえます。
ただし、医師から処方された薬とサプリメントを同時に使う時は、念のための確認は
大切です。
サプリメントと薬の飲み合わせには、問題が生じる場合が多々あることが
知られています。
糖尿病の治療のために血糖値を下げる薬が処方されたり、高血圧の治療に降圧剤が
処方された時には、サプリメントとの飲み合わせでよくない影響が現れることが
あるようです。
飲み合わせによって血液サラサラ効果がなくなってしまったり、血圧を抑制する
成分の効果が薄れてしまうことが分かっています。
普段から飲み続けている薬がある人が、何らかのサプリメントを使い始める時には、
薬剤師や担当医師に話をするといいでしょう。
治療のために処方してもらった薬が、サプリメントが原因で効果が出なかったら
身体の状態にもよくない影響を及ぼしますので、油断せずにきちんと確かめることです。